快適デジタルライフ

Wunderkitで日々のタスクを管理する

Redmine、Trac、バックログ、サイボウズLive、Remember The Milk……。いろんなプロジェクト(タスク)管理ツールがあるけれど、僕は最近Wunderkitというアプリケーションで日々のタスクを管理しています。
今のところインターフェースが英語しかないのが残念だけど、シンプルで直感的に使えてデザインもカッコいい。しばらくはこのアプリを使ってみようと思います。

Web系のシステム開発会社で働いていた頃、チームのプロジェクト管理ツールは定番の Redmine でした。
ITリテラシーの高い人たちだけで利用するプロジェクト管理ツールとしては、Redmineはとても有用だと今でも思っています。

ただし、ウチの会社は社員のスケジュール管理や全社的な情報発信、ドキュメント管理などを基本的にサイボウズで行っているので、Redmineのようにスケジュールやドキュメント管理まで行えるような統合的なプロジェクト管理ツールを別に用意するのはややオーバースペックです。

サイボウズと並行して使うには、できるだけシンプルにタスクだけを管理するツールで十分で、そうしたシンプルなツールとしては Remember The Milk が有名なのですが、僕はどうもこのインターフェースに馴染むことができませんでした。
Remember The Milkよりも使いやすいシンプルなタスク管理ツールがないものか。以下の5つの条件に当てはまるものを探してみることにしました。

  1. できるだけシンプルであること
  2. プロジェクトごとにタスクを管理できること
  3. 複数人でタスクを共有できること
  4. iPhoneからでもストレスなくアクセスできること
  5. 無料であること

シンプルなタスク管理ツールとして、最も有名なオンラインサービスはRemember The Milkだが……

きっとRemember The Milkもこの条件は満たしているんだろうけど、使いやすさという点で個人的には Wunderkit に軍配を上げます。
自分だけのための細かなタスクの管理もしやすいし、他の人とも簡単にタスクを共有できる。

残念なのは、ややパフォーマンスの安定性に欠けるところと、今のところインターフェースが英語のみであること。
英語が読めなくとも直感的に使えるし、日本語の入力自体は問題ありませんが、やはり日本人が使うものとしてインターフェースは日本語であったほうがよいですね。
今後の日本語対応を期待します。

プロジェクト管理ツールは使える人だけが使えばいい

僕個人はプロジェクト管理ツールは非常に便利だと思うし、仕事の生産性をアップさせられるものだと思っていますが、これはすべてのビジネスマンに当てはまるとは限りません。
エクセルをちまちま更新するようなプロジェクト管理には正直うんざりという気もするのですが、結果的にそっちのほうが早いと思えるケースも現実には少なくありません。アナログなプロジェクト管理が有効なときだってあるんです。

あと、プロジェクト管理ツールを複数の人で使っていてよく感じるのは、タスクを細かく分類することができない人にはこういうツールを使うメリットはないということ。
物事を作り上げるために、どういう順序でどういう作業を積み上げなければいけないかを細かく分類・整理できない人はそもそもこうしたツールを使うことに向いていません。
誰が何をどうしたらいいのかわからないような漠然としたタスクを登録してしまったり、非常に多くの工数を要するものをひとつのタスクとしてしまうような人が稀にいるんです。

あとは、物事を順序立てて何かを生み出すような仕事をしていない人にはプロジェクト管理ツールは必要ないんだと思います。
業種や職種によってはこうしたツールで管理できないタスクもあるだろうし、プロジェクト管理ツールの利用自体が仕事の負担になってしまっては元も子もないわけで、本当に有用だと思えるようでないなら、こうしたツールは使う必要もないでしょう。

最悪なのは、プロジェクト管理ツールに登録したタスクをまったく消化してくれない人の存在。これはツールを使いこなせる/使いこなせない以前の問題で、仕事の能力そのものに問題がある可能性が高いので、こういう人がチームにいる場合はツールを使ったからと言って仕事の生産性が上がるようなことは当然ありません。

チームとしての一体感を生むためにタスクを共有する

Writing ModeもWunderkitでタスク管理をして制作しています。フロントエンドエンジニアの小澤さんにタスクを投げまくる僕

というわけで、「この人になら使える」と思う人にだけ、僕はWunderkitのプロジェクトを共有しているわけですが、仕事のできる人には片っ端から思いついたタスクを登録してやります。
もちろん、締め切りが決まっているものや優先度の低いものについてはきちんとその旨も書いてあげます。

生産性を上げるためには、少しタイトなスケジュールでたくさんのタスクを登録して、相手にちょっとプレッシャーを与えるぐらいのほうがよいと思うんです。
このへんは相手の性格や能力による部分も多分にありますけど。

もちろん、リアルなコミュニケーションはとても重要です。
プロジェクト管理ツールはあくまでもタスクをきちんと管理するための備忘録です。込み入ったタスクはリアルな対話も交えながら消化していくに越したことはありません。

そして、どんなプロジェクトもやがて終焉を迎えます(稀に終わらないプロジェクトもありますけど……)。
プロジェクト管理ツールを使っていて一番爽快に思える瞬間が、すべてのタスクを達成して、タスクが何ひとつ残っていない画面を眺めること。
チームでひとつのものを作り上げる喜びは、やはり制作者としては何事にも代え難い喜びです。

やがて打ち上げに繰り出して美味しいお酒を呑むために、今日も僕は自分のタスクを着々とこなすのです。

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